転勤族の「チャリとキャンプ」（横浜編）

2003年頃か2004年頃だったか。木曽三川公園での写真が出てきた。
学生時代のアウトドアなんてのはひたすらにバーベキューだった。


道具も写真のちっぽけなグリルだけで、できるのはただただ焼くだけ。
ダッチオーブンがあるわけでもなく、サイドメニューなんてありゃしない。
もちろん椅子や机といったファニチャーもなければタープもない。
遊び道具でサッカーボールを持っていったくらいだろうか。
普通の学生だった僕らにはクルマくらいしかなかったのだ。
クルマにグリルを積み買い物して目的地へ向かうだけのアウトドア。
それでも皆が皆サイコーに楽しんでいたのは間違いない。


今、同じことをやったとする。
女友達もタープがなけりゃ日焼けがどうだと言うかもしれない。
僕も男連中もリラックスできる腰掛けがなきゃ疲れたというだろう。
また「サプライズ」がもてはやされる世の中だ。
食べ物も燻製かダッチオーブンくらいは用意しとかんといかんかもしれん。


つい、そう思うのは僕が年喰って身についてしまった見栄なのか、
日々の営業職としてのあり方が過剰に空気を読むようになってしまったのか。
今となってはもう分かりはせず、あの頃にも戻れはしない。
大人になるというのは集約された一つの交点から
それぞれが目指す方向に行きそれぞれが方々で一生懸命にやることでもあるように思う。
時にはそのまますれ違い二度と交わることが無いだろう。



今朝はねぼすけの僕が５時に起きた。悪夢で目が醒めたのだ。
せっかく交わした契約書を誤って破ってしまうという仕事の夢。
今、このブログを更新しながら笑い声が聞こえる。
炎天下でこそないが、日よけすらない秋の空の下で
あの頃の若い僕らの笑い声が脳裏にこだましていた。

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